辞表を出して2週間後から会社に行かなければ辞められる

僕はサラリーマンを20年やって脱サラしましたが、
その間に6回会社を辞めています。


ただ、仕事はほぼMRという製薬業界の営業職1本でした。

転職回数が多いと驚かれますが、
サッカー選手がよりよい環境を求めて所属チームを変えていく、
というのと似ていると思います。


MR認定証というのをMRは持っており
転職が他の業界よりもしやすい環境にあると思います。


とは言え、僕はある程度目立つ存在だったので
辞めた前後は話題にもなりちょっとした騒動になったこともあります。

執拗な引き留め工作を受けたこともあります。

しかし、いずれの場合も自分が決めた期日に確実に退職しています。


辞表を出して、会社側と話をして、会社側の言い分をしっかりと聞いた上で、「でも、辞めます」ときっぱり言えば、会社はそれ以上引き留めることはできません。

社員は奴隷ではないのですから。


労働基準法では退職の2週間前に告知することになっています。
多くの企業では就業規則で1か月前に辞意を表明することを求めています。

引き継ぎに2週間、そして有給休暇の消化を考えると1か月くらい前に辞表(退職届)を出すのが妥当だと思います。


最後の製薬会社には2か月前に余裕をもって辞意を伝えました。


幼稚園から大学卒業までずーっと一本のレールの上を歩んできた僕にとって、やはり、退職届を出す、というのは、初めの頃は胃が痛くなる行動でした。

しかし、自分の人生をよりよくしようと考えた場合、一時の感情に流される、なんてことはありえませんでした。

きっぱりと辞めてきました。


しかし、世の中には会社を辞められない、と考えている人がいることを脱サラしてからしりました。


一時期Yahoo知恵袋に回答を投稿していたことがありました。
会社を辞めたいが辞められない、という人が何人もいることを知りました。


労働基準監督署は、匿名でも相談にのってくれます。
無料です。
税金で運営されているのですし、
労働者の問題を解決するために彼らは存在します。

そして、強い権限も持っています。


退職交渉でもめたときに「労働基準監督署に相談しています」
と一言いえば、相手の態度は一変します。


Yahoo知恵袋にもこのことを書いてアドバイスしたのですが、
こちらが書いたアドバイスを一つも実行しないのに
「やっぱり辞められませんでした」
と返事をしてくる人がいました。


理解できません。
辞める気がないのではないかと思います。

何か、辞めさせられないように、
経営者側から催眠術でも掛けられているのではないかと思います。


恩着せがましく言われて辞められなかったという人もいましたが、
労働の対価として賃金をもらっているのであって
会社と社員の関係は対等です。


自分の人生は1度なのですし、
会社に縛られることで苦しい思いをしているのであれば
そして、その会社の対応がひどいのであれば
勇気を出してそこから脱出をするべきだと思います。


最近は退職請負人という存在がいることも知りました。
こういう人がいるということは、
実際は、本当にやめられない会社というのがあるのかもしれません。
そういうところに相談してでも
もし、不当な扱いを受けているのであれば
会社を辞めて別な環境を探すべきだと思います。


話を聞いていると、今日本は本当に人手不足なので
我儘を言わなければ、仕事は見つかるはずです。

その中から自分に合った場所を探していけばよいのにと思います。


辞表を出して、会社に行かなければ、
まさか首に縄をくくって働かせるわけにもいかないでしょうから、
辞められると思うのですが
なんで辞められないと考える人がいるんだろう。


そうだ、思い出しました。


僕が2度目に辞表を出した上司は
引継ぎで一緒に車に乗っていた時に
「僕はまだ君が辞めることを承認していないよ」
と言ったのです。

いやいや、あなたの許可や承認なんて、必要ありませんから。
そんなことも知らないで管理職してるのか。

と呆れたものです。

 

退職するのに会社の許可は必要ないですからね。