脱サラするにあたって検討したバイトの数々

僕は大学を卒業してから約20年MRという製薬会社の営業職をやっていました。
45歳になる時に脱サラをしたのですが、
1度の人生をMRだけで終わりたくない、という思いがあったからです。


脱サラするにあったって今後必要になる生活費と
自分の貯え、
夫婦でバイトした場合の月々の収入見込み、
WEBライターで稼ぐ金額、
FXなどの資産運用

これらを計算して脱サラに踏み切りました。


バイトだったら色々な経験が出来る、と考えたら楽しくなりました。


まず塾の先生を考えました。
製薬業界という科学の世界に20年いたのですから理科は教えられるでしょう。

社会は元々好きな科目なのでこれも問題ありません。

TOEICは最高で870点。44歳の時にも835点を取ったので
やるなら英語かなあ、と思っていました。

MRという仕事はプレゼンテーションをする機会が豊富にあります。
僕は、プレゼンが上手だったのです。

また、子供のころ一時期学校の先生になりたかった
と思ったこともあります。


塾の先生を調べたら、5,6人の生徒を対象にしたセミナー形式の塾講師の
時給が2,000円を超えていたのです。

フムフム、1日3時間働いて週に3日で、、、、とか計算した覚えがあります。

 

バイト、ということを考えたら色々出てきました。


レンタル家族、というのがあるそうです。


結婚式やなにやらで、家族らしい人の存在が必要になっても
訳あって家族の同席が望めない人が利用するのだそうです。

面白そうじゃないですか。


「はじめました。○○の兄です」
とか演技しているところを想像したら笑ってしまいます。


また、知人のお父さんはシニアエキストラで活躍されていて
実際にCMで僕もその人を見たことがありました。

俳優志望でエキストラをやる若い人は多いそうなのですが
中高年でエキストラをやる人は多くないそうです。

需要に対して供給がすくないので、
結構仕事がある、ということも聞きました。


わー、ドラマとかにでちゃったらどうしよう、
と受けてもいないのに想像しただけでソワソワしました。


製薬業界にいた知識を生かして、
治験に参加する、ということも考えました。


第一相臨床試験は、健康男子を対象に安全性を確認する試験です。

画期的新薬なら何が起こるか分かりませんが、
ゾロ新といって、ちょっと構造式を変えただけで発売される新薬は
大体類似品を見れば副作用の程度がわかります。

これも、被験者が少なくて困っている市場です。
参加したら薬を飲んで、漫画でも読みながらブラブラして
たまに採血していればよいのです(たぶん)。


退職する際に、営業本部長と話をしましたが
「ああ、あれは良いバイト代になるんだよな」と
言っていました。


部長とはバスの運転手の話もしました。
「あれも給料いいらしい」
といっていました。

今、バスの運転手さんのなり手がすくなくて、
京成電車に乗っても中吊り広告で募集が頻繁にされています。


僕だったら、もっと愛想よく、乗客を楽しませることが出来るに違いありません。

が、基本的に、僕の運転は落ち着きなく、
急ハンドル、急ブレーキ、急アクセルなのです。

次男が後部座席からよく転がり落ちていました。


都バスでそんなことをしたらおばあちゃんたちが
軒並み床に転がってしまうでしょう。

それに、同じルートを走るのは性にあいません。

やっぱり運転手をするならタクシーかな。


とか、妄想は広がっていきました。

脱サラして1年、結局、何もバイトしてないですけどね。
色々な仕事が経験できるかもって想像するだけでも楽しいですよね。