権威がなくなるということについて

堀江貴文さんが近畿大学の卒業スピーチで
「近い将来権威がなくなる」
というお話をしていました。


どうしてなのか。
どいうことなのか、は語られていませんでした。


僕なりに脱サラしてから学んだことをもとに
この「権威がなくなる」とはどういうことか
書いてみようと思います。


まず、落合洋一さんの本で学んだことですが、
以前は、技術を身につけるのに時間が掛かりました。

先輩、師匠、上司から学ぶしか方法がなかったので
ノウハウを持っている人は権威でした。


それが今はネットで検索をすれば大抵のことは調べられる時代になっています。

かつては価値のあったそれらのスキルや職業が
みんなが簡単に出来るようになって価値が下がっていく
と予想していました。


分かるような気がします。

 

この検索能力、自分で調べようとする意識は大切です。


Yahoo知恵袋に回答を書いていた時期が僕にはあります。

質問を読むと、ネットで調べればすぐに答えが出てくるようなことを
ネットで質問している人が結構多かったのです。

ですので、僕は、その検索結果をURL添付という形で教えていました。


年齢に関わらず、自分で情報を取りに行く人と、そうしない人とでは
今後、差が出てくるだろうなあと思います。

 


また、カリスマブロガーちきりんさんの著書「マーケット感覚をみにつけよう」
にも権威がなくなる、と関連のあることが書かれていました。


今までは、組織の有力者が力を持っていたが、インターネットの発達で
マーケットが形成された結果、有力者から市場に評価者が変化してきている、という話でした。


例えば、旅館です。
ネットのない時代では、旅行雑誌に掲載されない旅館は
一般に知られる機会がないので存在しないも同然でした。

ですので、雑誌への掲載決定権を持つ、
大手出版社の有力者には権威がありました。


しかし、ネットで旅行サイトが普及したら
旅館は、直接、消費者にアピールする手段を持ちました。

出版社の人(権威)に選んでもらうのではなく、
市場に評価される能力が必要になった、というのです。


かつて地方自治体は、中央から補助金などのお金を引っ張ってくる能力が評価されていました。

ふるさと納税は、市場に評価されることで、直接、納税者から税収を得ることが出来る手段となりました。


ふるさと納税のメリットは、地方自治体の職員に、マーケット感覚を鍛えさせるきっかけになる、とちきりんさんは評価していました。


なるほど~、すごいなあ、と思った次第です。